國學院大學博物館入り口

特別展「神に捧げた刀」の感想レポ【薄緑丸・ソハヤノツルキ】

こんにちは、渋木です。

今日はやっと晴れ間が広がって、すっかり春の陽気になりましたね。私は昼前から友人とカフェでお茶をして、日頃の英気を養いました。まあそれだって、半分は仕事の打ち合わせだったんですが。

さて、今日はせっかくフリーの時間がありましたので、以前から観に行きたかった特別展「神に捧げた刀―神と刀の二千年―」(以下、本展)に行ってきました。

公式サイトリンク

神に捧げた刀展、チラシ画像

「古代日本における”祭祀と刀剣”から中世東国の”武士と神社”まで、神と神社と刀剣その関係を紐解く(公式チラシ抜粋)」

國學院大學博物館

開催期間は平成31年1月22日~3月16日、國學院大學博物館の企画展示室にて入場無料で開催中ですが、タイトルの通り、古代日本の神やその逸話と関わりの深い刀剣やそれに関連する資料を展示しています。

國學院大學博物館入り口
國學院大學博物館の入口。

昨今の刀剣ブームの流れもあるのか、こういった企画展も珍しくなくなってきましたよね。かくいう私も、刀剣ブームの火付け役となったブラウザゲーム「刀剣乱舞」のプレイヤー(審神者と呼ばれます)のひとりで、それ以来刀剣に関する展示会にたびたび訪れています。

そしてなんと!本展ではゲーム内に登場する「膝丸」「ソハヤノツルキ ウツスナリ」も展示されているんです。

膝丸は、試し切りの際に罪人の両膝まで両断したことからその名が付いた、源氏重代の由緒正しい宝刀です。その後、持ち主が変わる度にその逸話と併せて、「吠丸」「蜘蛛切」と何度も名前が変わっています。本展では源義経が熊野の春の山に例えて名付けた「薄緑丸(薄緑)」という名で展示されています。現在は箱根神社に奉納・管理されています。

ソハヤノツルキ ウツスナリ(読み方としては「そはやのつるぎうつすなり」です)は、初代征夷大将軍・坂上田村麻呂が蝦夷遠征時にも所持していたとされる、坂上宝剣写し(実物をなぞらえ、形状や模様・図柄を模倣した作品。Wikipedia抜粋。)です。制作された詳しい経緯は不明ですが、徳川家康最も愛用した刀とされており、現在も家康が東照大権現として祭られている久能山東照宮に奉納されています。自身の死後、ソハヤノツルキの取り扱いについても事細かい遺言を残したとされており、いかに家康がこの刀を大事にしていたのかが分かりますよね。

ここで注意!ややこしい話なんですが、本展で公開中のソハヤノツルキ ウツスナリは、厳密には家康の愛刀そのものではなく、さらにその写しとして、昭和35年に人間国宝・宮入昭平氏が制作した刀です。写しの写し、ってことですね。
ちなみにこの刀も久能山東照宮に奉納されており、境内に併設されている博物館で鑑賞することが出来ますよ!(さらに言うと、渋木は一昨年の真夏に友人と二人で久能山をえっちらおっちら登ってこの刀を見に行ったことがあります。滅茶苦茶汗まみれになった思い出。。。なので写しの写しちゃんを見るのは本展が2度目になりますね)

久能山東照宮の立て札
久能山東照宮の階段
この後も山の中までずっと道が続きます。しんどい。
久能山東照宮の門
久能山東照宮の(たぶん)正門。雅ですなぁ。

解説が長くなりました。展示そのものについては、全面的に撮影禁止でしたので写真はありません!(残念)

ざっくり説明しておくと、

  • 第Ⅰ章⇒弥生・古墳時代に現れるようになった、祭祀用としての性格が強い銅剣や銅矛を紹介。
  • 第Ⅱ章⇒古事記や日本書紀に登場する神剣をまとめた構成。
  • 第Ⅲ章⇒中世の東国武士の信仰の対象としての役割も担っていた宝剣に関する解説。
  • 第Ⅳ章⇒近世以降の刀剣保存や国学としての神道研究に言及。

以上の4つの章から構成されていました。

平日の夕方でしたが来場者の数も多くはなかったので、絵巻物や書物などもじっくり眺められて大変満足できましたよ!

個人的には「万宝全書」といった書物の中に「三条宗近」「光忠」「廣光」といった刀工の名前も見受けられたのが、こう、大変興奮しました(同好の士の方々にはわかっていただけると思います!)。

前述の通り、展示スペース内での撮影は全面的にNGでしたが、その隣のスペースで展示中の刀剣タペストリーが飾られており、そちらは撮影OKでしたので撮ってきましたよ。

撮影スペース説明
刀剣のタペストリー全景

ただ、一振りずつ撮る、という発想が無かったので多少見辛いかもしれません。あらかじめご了承ください。

薄緑丸、他二振りの刀剣タペストリー
真ん中が「薄緑丸」
ソハヤノツルキ ウツスナリ、他二振りの刀剣タペストリー
左が「ソハヤノツルキ ウツスナリ」

企画展そのものとは別に、國學院大學博物館の隣に併設されている「國學院大學 学術メディアセンター」の1階にある「若木が丘」というカフェラウンジにて、期間限定メニューのグリーンカレーピスタチオラテ(Ice/Hot)を楽しめます!

期間限定メニューの画像

オタク的にはコラボカフェメニューじゃん!!!!!?という気持ちでいっぱいになったんですが、別にキャライラストが描かれたコースターやランチョンシートといったグッズはありませんので、ちょっぴり寂しいけどお財布にはとっても優しいですよ(?)

グリーンカレーの画像

私は辛い物が得意ではないくせに勢いのままグリーンカレー650円(税込)を頼みました。案の定辛かったですが、美味しかったのでおススメです。

他にも博物館内には様々な常設展示がありました。

考古学ブロックにはものすごい数の縄文・弥生土器、黒曜石のナイフ形石器、貝塚の標本、古墳から発見された副葬品といった展示物があり、神道ブロックでは国内の主要な神社の神事や祭事に関する模型展示がこれでもかと紹介されていました。

流石は國學院大學といった風情の、圧倒的な収蔵品の数々。これが全部無料で見られる。これだから大學博物館巡りはやめられませんな~~~

それ以外に國學院大學創立の歩みをたどる展示や、有栖川宮家から寄贈された豪奢な品物、大学が死後の別荘保存運営に携わっていることから、折口信夫の書斎再現模型とその半生を紹介するムービー(約6分)なんてものも設置されていましたよ。

正直時間が足りなかったので、また来たいなーと思います。

いかがでしたでしょうか。特別展については刀剣やその歴史、古事記などの創世神話の領域がお好きな方は是非行ってみてください!

そういうのはちょっと難しいかも、、という方も解説文などを読めば意外と楽しめるんじゃないかなーと思います。入場無料ですしね、最悪グリーンカレー食って帰れば損はしないですよ()

今日はここまでです。それでは。